今のテストエンジニアの現状とは

テストエンジニアの給料はゲーム業界のデバッカなどの時給1000円くらいから、高いスキルを持つテストエンジニアの年収1000万円台まで様々だ。
経費削減などの観点からソースコードを自動的に作成したり、テストツールを用いて自動的にテストが行われてはいる。よって、そのような分野ではエンジニアを削減する傾向にある。

しかしツールにもテストは必要であり、ツールでは見つけられないエラーやバグを見つけることもある。そして、完成したシステムを保証するのに最終的に責任があるのは人間であるため、システム開発がある限りテストエンジニアの需要もあるとみられている。

特に製造業では、自動車や電化製品の中に組み込まれたシステムがエラーやバグを起こしてしまうと使用者がケガをしたり場合によっては命を落としてしまう可能性があるので、テストは欠かせない。しかも、これらの製品は性能を向上させるために年々高度なシステムが採用されているため、そのようなシステムに対応できる厳密なテスト、そして厳密なテストを実施できる優秀なテストエンジニアが重宝されている。

テストエンジニアは未経験者や若手の仕事だと思われがちだが、場合によってはソースコードを書き直すこともあり、先程の自動車などの組み込みシステムのテストではより高度な技術が求められているため、そのような高いスキルを持つ人は高収入を得る傾向にある。
また、テストエンジニア向けにJSTQB認定テスト技術者資格やIT検証技術者認定試験やソフトウェア品質技術者資格などの資格があり、これらを取得してキャリアアップを目指す人も多い。